＜南海トラフ＞「Ｍ９」名古屋死者４６００人 被害試算

＜南海トラフ＞「Ｍ９」名古屋死者４６００人　被害試算

毎日新聞 5月31日(金)1時57分配信

　愛知県防災会議（会長・大村秀章知事）は３０日、南海トラフを震源とする巨大地震による県内の市町村別の被害について、独自の試算結果を公表した。市町村別の死者の公表は初めてで、死者の総数は最大約２万３０００人、自治体別では名古屋市の約４６００人が最多だった。２番目の豊橋市は約２８００人のうち７割強が建物倒壊など、３番目の南知多町は約２３００人のうち７割強が浸水・津波が死因になっており、地域ごとの被害特性が浮き彫りになった。

　想定した地震の規模はマグニチュード（Ｍ）９級とし、最大震度は７、津波の高さは最大２２メートルと予測している。死因で最も多かったのは建物倒壊などで、約１万５０００人に上った。市町村別では、名古屋市が約２１００人▽豊橋市約２１００人▽西尾市約１４００人−−と続き、いずれも震度７の地域だった。

　死因で次いで多かったのは、浸水・津波の約６０００人だった。名古屋市は約２３００人と、建物倒壊などを上回った。以下、南知多町約１７００人▽田原市約９００人▽常滑市約６００人−−の順で、いずれも死者の約７〜５割を占めた。

　政府は昨年８月、都道府県別の試算を発表し、県はこの資料を基に、建物の築年数や密集度、地滑り危険箇所などを加味し、市町村別の被害を割り出した。県は今秋をめどに、経済被害の独自試算もまとめる方針だ。

　県防災危機管理課は「市町村別の具体的な数値を示すことで、地元住民の防災意識のさらなる向上につながるはずだ」と話している。【高橋昌紀】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130531-00000007-mai-soci
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します


PR
旅行に役立つアイテム堂
サラリーマンを続けながらアフィリエイトで年収2000万円。

成功へのステップ