酔客狙い、数秒で…大阪で居酒屋バッグ盗が頻発

酔客狙い、数秒で…大阪で居酒屋バッグ盗が頻発

読売新聞 11月24日(日)11時49分配信

　居酒屋に入店した男が酔客のそばに走り寄ってバッグを持ち逃げする窃盗事件が大阪府内で頻発している。

　昨年も年末に相次ぎ、この約２年間で被害は約８０件、総額８４０万円相当。府警は手口から同一犯とみており、忘年会シーズンを控え、注意を呼びかけている。

　今月８日午前４時頃、大阪市天王寺区の居酒屋に野球帽をかぶった２０歳代とみられる男が無言で出入り口の引き戸を開けた。店内のカウンター席には、男女３人組の客が座っていた。

　「いらっしゃい！」。厨房(ちゅうぼう)で調理中の男性店主（６３）が顔を上げると、男が客に駆け寄るのが見えた。男は、出入り口に近い場所にいた女性客がイスに置いていたバッグ（約２万６０００円など在中）を取ると、向きを変え、店外に逃走。長時間飲んでいた３人はあっけにとられていたという。

　店主によると「ほんの３、４秒の出来事」。この店では昨年１２月にも同様の被害があり、店主は「同じ男に見えた」と話す。

　府警によると、同種の窃盗事件は昨年、年末を中心に約６０件、計５００万円相当の被害が発生。今年も今月２１日までに、大阪、堺、守口各市などで２３件（計３４０万円相当）あり、特に９月以降で１６件と年末に向けて増えてきている。

　男は大半のケースで野球帽を着用し、被害は、居酒屋のほか、焼き肉店やすし店でも発生。外から中が見える店が狙われており、府警幹部は「酒で客の注意力が落ちているのを計算しての犯行だろう」と分析する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131123-00000278-yom-soci
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